第3日曜日の13時から家族交流会を開いています。まだ始めたばかりなので浸透していませんから、来られる方はごく少数です。けれど折角勇気を出して来て下さったのですから、何かヒントになるようなことなどを持って帰っていただきたいと思っています。(時々変わりますので、カレンダーでご確認ください)
お話しするなかで、やはり家族交流会は必要だと強く感じています。
私もそうでしたが、子どもが不登校やひきこもり状態になると、どうしたら良いか分からず不安だったり、真っ暗な気分に落ちたり・・・。いろいろな思いをご本人もご家族も経験します。そんな時、救いを求めて医療機関をたずねるのですが、時には「保護者さんの体験や話を聞いても仕方ないんですよ」と身も蓋もない言葉をかけられたりすることがあります。
病院は、基本的には診療の場であり、主には薬を出す出さないを判断する場です。お医者様の仕事は基本的にそこなのですよね。カウンセリングを行っている病院もありますが、そのカウンセリングも心理的サポートを目的としている場合もあれば、お医者様の情報収集をお手伝いするための前段階としてのカウンセリングの場合もあります。
いわゆる悩みを聞いてもらう・・・といったカウンセリングを期待して精神科や心療内科を訪れると、期待を裏切られることがあるのです。特にご家族の場合、相談を受けても診療の点数をつけられませんから、お医者様にとっては本来の仕事外のことになってしまうのです。
でも、実際は相談したいことだらけです。
こんな時、どんな言葉をかければ良いのか?このような場面では、厳しく接するべきなのか?優しくするべきなのか?具体的にどんなふうに関わることが適切なのか?
微妙なニュアンスや言葉の選び方、タイミング・・・それらを掴むことが非常に難しいこともあります。そもそもの基本姿勢からして、親も揺らいでいるのでぶれてしまったりして、同じところをグルグル繰り返してしまうことがあります。それは同じような経験のある親御さんでないと、とても共有しづらい部分です。今までつながりのあった子どもの同級生のお母さんとかには、とてもじゃないけど話せません。「誰に相談すれば良いの?」と困った自分の体験から、こうした交流の場が必要だと感じています。
私はどりぃむスイッチという場所で、来られる方と日々接する中でいろんなことを教えて頂いています。だから多分、少しはいろんなことが分かると思います。他の保護者さんがおられないときは、ゆっくりとお話を聞かせていただいて、ヒントにしていただけそうなことをお伝えしたり、情報を提供させて頂いたりしています。ボランティアで来てくれているスタッフも、子の立場から思うことをお伝えしたりしています。
「思いきって来て良かった」
そんな笑顔に触れると嬉しくて、お休み返上でも家族交流会は続けていこうと気持ちを新たにしています。
どりぃむスイッチに来られる方の変化が早いのは、来られる頻度が高いからだと思います。週一より毎日。本当は、家族交流会も月一より増やしたいのですが・・・今後の課題です。できるだけ毎回来ていただけると良いなと思います。
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