当日は9月半ばにも関わらず、35℃を越える猛暑日。
館内の空調もままならない中でしたが、オンライン含めて約60名近くの方にご参加いただきました。
上映会では、数名のケアリーバーに焦点をあて、施設入所に至る経緯や、それまでの心境、退所後の親族との再会に至るまでの葛藤などが感情のままに描写されていました。
上映中は、「虐待は、大人になって終わりじゃない」というキャッチフレーズが頭の中を駆けまわり、成人してからも過去の経験と向き合いながら進もうとしている出演者の生き方に、自分達は何ができるか、を考えさせられました。
また、全国に取材に行かれた一人ひとりの当事者の声は、社会への切なる願いや過去への反発など境遇におけるリアルな声のほか、施設への感謝、未来への希望、これから社会へ出る後輩へのメッセージなど前向きなものも多く、困難な状況を乗り越えて生きようとするその力強いメッセージに心打たれました。
その後のトークセッションでは、監督の山本昌子さんと、映画出演者で広島出身の山崎一馬さんにお越しいただき、フロアからの質問などを中心に映画に対する思いをお話いただきました。
最後に山本さんの仰っていた「自分の近くの人に手を差し伸べるだけでも、それを皆がやっていけば大勢の救われる人がいるはず」というメッセージを受け、まだ見ぬ多くのケアリーバーをサポートする手立てだけではなく、本当に目の前の顔が見える関係性の関わりが必要で、それが結果的に多くのケアリーバーをサポートすることに繋がるのだ、ということをもう一度振り返る機会となりました。
今回の上映会は、映画に出ていたようなケアリーバーやそれに準ずる人達を広域的にサポートするためのネットワークとして立ち上げました、「ひろしま・おかやま若者サポートネットワーク」のスタートアップイベントとして開催いたしました。
まだまだ立ち上げたばかりではありますが、広島や岡山で生活している映画に出演しているようなケアリーバーの皆さんが少しでも生きやすい社会になるためのサポートができるよう、これから少しずつ活動を拡げていければと考えております。
現在、ネットワークでは、若者応援基金の創設を目指してクラウドファンディングを実施中です。いただいた基金は、若者と繋がり適切な支援を実施することに使わせていただきます。
ご協力のほどよろしくお願いいたします。
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